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特産品開発は誰が幸せになるのか?/南山城村のリアルな地方創生

木曜担当のもりもとです。今週は余裕をもって早めに書いてますが・・・。
もうこんな時間・・・

先週はむらキャバを通して主体のことを書きました。
そこに関わる”人”のことを。
むらキャバのおさらいはコチラ。
4/12日の記事 南山城村「むらキャバ」のベールがひらかれた!・・・
4/16日の記事 
むらキャバの賛否両論

今週は道の駅の商品開発の視点から主体のことを考えてみます。
2年後の春に南山城村に道の駅がオープンします。

関連記事「道の駅で南山城村のリアルな地方創生のリアル」

今それに向かって道の駅運営準備室がいろんな取り組みを始めているんです。

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わかりやすいところで商品開発。

道の駅の売り場に並べる商品づくり。
村の道の駅はできるだけ村のものが並べられることを目標に考えています。
売るものがない…
多くの人がそう言います。だから

どこかの業者が運営すれば
商品の確保のリスクもなく

経営のリスクも追うことがない。
北は北海道、南は九州・沖縄の商品を集めれば儲かる。
そういう民間業者に運営させれば地域が活性化する。

こういうことずっと言われ続けています。
そこに違和感。
誰の何のための道の駅なのか?
そういう視点で考えました。

オープンまでに30品目の商品開発を目標としています。
言葉足らずも否めませんが、30の商品をつくることより
30の商品をつくる人をつくることが重要になってくるのです。

なぜ商品をつくるのか?
単純に6次産業化すれば・・・ということではなく
村の農業を考えてみると一次産業に特化しています。
特化と言えば良い意味でも聞こえますが
二次(加工)・三次(流通)の役割を他に依存してると言うことです。

皮算用としては、商品をつくる。

原料の価値から
商品の価値に変える。

流通・販路で価値をお金に換える。

商品の流通で、需要が増える。

そのもの自体の価値が高まる。

本来のお茶のイメージアップになる。

お茶が売れる。

「風が吹けば桶屋が儲かる思考がステキ!」

 

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今、こんな商品をつくっています。
まだ試作段階ですが、このケーキはいろんな意味を持っているのです。
「おみやげ」は「お土産」と書きます。
その土地から産まれたもの。その土地のものなのです。
そのおみやげを通して、その土地の情報を手に取る人に届けてるのです。
これはサコダデザイン迫田司さんの受け売りですが。

まさにそのとおりだと思います。
南山城村は宇治茶の主産地。
でも多くの人から「宇治茶=南山城村」になってないと言われました。
というのも、そういう情報が出せていないから。

その情報を全国各地に届けるのが、このケーキの役割なのです。
ということを考えながら、商品企画、情報発信、デザインの3つの役割を
動かしてるんです。

この動きがむらに波及して、いろんな人が村の情報を乗せた商品をつくり
いろんなところに村の魅力を届ける。
なんて素晴らしい!

そんな感じでお茶というテーマで、本来のお茶、加工品をつくることが
生業(なりわい)として成り立つような関わり方
つくる人をつくることに繋げたいんです。
村で生産される農産物を全量やるということではなく
例えば、「この部分をこうやりたい。」という生産者の足りてないところを支える
といったように、生産から販売までやれる仕組みをつくることなのです。

とは言ってもリスクはあります。
作っても売れるのか?
つくるための設備投資はどうするのか?
儲かるのか?とか。

何もしなければリスクからも失敗からも逃げられますが
今の村の農業や暮らしを考えたとき、潜在的な課題も含め
現実から逃げることはできないんだと思っています。
だから、作り手と支え手をしっかりとつくることが必要になるし
リスクヘッジを考えながら、継続できる仕組みもしっかりと考えなければいけないと
思っています。

ただ村の原料だけ使って、美味しいものをつくるということなら
お金をかけて専門家の人につくってもらうことは容易いこと。
いくら美味しくても、誰の思いも何もこもってないものはつくる人も現れないし
つくれたとしても、何も伝えることのない商品になると思います。
だから、なぜつくるのか?という思いを共有しながら、地域の商品はつくるもので
そういう、村の生産者の人たちの思いやつくる人の愛着が詰まっててこそ
意味があるものだと思います。
村の人たちが幸せにならないと意味がないんです。

と考えると、地域ブランドはただ村の名前をつけたものではなくて
地域の思いや愛着がなければホンモノじゃないんじゃないかと・・・。

さぁ、やることいっぱいです。
がんばろ!

もりもと2

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