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見てください、これ。
南山城村の実りの秋です。
こちらは「原木しいたけ」 南山城村の特産品です。
「原木しいたけ」って普通のしいたけとは何か違うの?
と思ったアナタへ、しいたけについて少し解説します。
「菌床」「原木」というのは栽培方法のことで、菌床栽培が「人工栽培」と呼ばれるのに対して、原木栽培は「自然栽培」と呼ばれています。
菌床しいたけは、おがくずを固めた20センチ四方ほどのブロック(菌床)に種コマを打ち、湿度の高い真っ暗な室内で発生を促して育てられます。人工的に養分を与えることで、3〜6カ月のサイクルで次々に収穫できるので、1年中出荷ができるのがメリット。
原木栽培の場合は収穫までに2年間かかるので、菌床栽培はしいたけ業界に革命をもたらしたと言えます。
また、古来の原木しいたけは、春秋2回の収穫期に取れたものをすべて乾燥させて出荷していましたが、菌床しいたけは1年中収穫できるので、乾燥させない生の状態で出荷することも可能になりました。「生しいたけ」が出まわるようになったのは、実は菌床しいたけが普及し始めてからのことなんです。
消費者の方々にとっては、水に戻す必要のない「生しいたけ」のほうが、調理に使いやすいですよね。それに、菌床しいたけは肉厚で食べ応えがあるのも利点。
一方、原木しいたけは、自然の森の中の「ほだ場」(しいたけの畑)で栽培されています。菌(種コマ)を打ち込んだクヌギの原木に、2年間かけて菌糸が這いめぐり、春と秋、気候条件によってしいたけが自然発生するため、完全なる無農薬栽培。自然の力を最大限に利用し、適度に水は与えたとしても、人工的に養分を与えることはまったくありません。
生産量を考えると菌床栽培のしいたけのほうが有利に思えますが、原木しいたけは安心して食べられる自然な食材。そればかりか、菌床しいたけの色が光沢のない薄茶色をしているのに比べ、原木しいたけは艶のある茶褐色で色味もよく、風味や香り、肉厚さにも優れています。
何となく違いがわかったでしょうか。
それぞれお好みがあると思いますが、南山城村では原木しいたけの栽培が盛んです。
栽培に適した環境、手間暇をかけてつくる人、南山城村の特産品になる理由です。
生産量は京都府の約7割を占めます。
そんな原木しいたけを味わうフェアを道の駅で開催します。
【概要】
11月19日(日)~11月26日(日)の1週間
南山城村の特産品である原木しいたけの旬に合わせて限定メニューの販売やしいたけの駒うち体験を行います。
しいたけおこわが入った、手づくりの村楽弁当を休日限定で販売。食堂では原木しいたけをふんだんに使用した「しいたけそば」を提供します。
■19日限定イベント
焼きしいたけの実演販売としいたけ釜飯の対面販売を行います。
■26日限定イベント
村のしいたけ農家さんが「たこ焼き」ならぬ「しいたま焼き」の実演販売と、原木ならではの「しいたけの駒うち体験」を行います。
今週のお出かけは道の駅へ!!!